2014年3月10日月曜日

臍帯血

「出産前にやりたかったことシリーズ」の1つ。

臍帯血の準備。



さいたいけつ。こと、臍帯血。
臍の緒と、その中にある血液のこと。
裕也さんも、私が話すまで、知らなかったみたい。
意外と知られていないのかな。


http://www.saitaiketu.info


ぼんやりと頭の片隅にあった、臍帯血のこと。

「この時にしか獲れない、ムダにしてはいけないもの」

というイメージが、ずっと頭から離れなかった。



日本の産院に、臍帯血の案内のパンフレットが置いてあった。

出産はタイだという頭があったので、パンフレットは取らず、詳しい中身も見ていないけれど。

タイに来たら、出産までに調べなきゃ、とは思っていた。



「幸せのお裾分けです。」

小さい頃、そんなメッセージが印象的な、臍帯血バンクのCMを見た気がする。



臍帯血には多くの造血幹細胞が含まれ、それらは成長後も、多くの再生医療、主に血液系の細胞の再生のための移植の材料として、使うことができる。

何も言わなければ医療廃棄物として捨てられてしまう、臍の緒から採取する。
採取には何の負担も痛みも無いけれど、出産したそのときにしか採れないモノ。

この「造血幹細胞」。
他人と一致することはごく稀で、病気になり移植が必要になった場合、「骨髄バンク」なんかで適合者を探すのだけれど、合致する確率は数百万分の一と言われている。
兄弟がいる場合は、兄弟間で合致する確率は、25%とのこと。

ちなみに臍帯血以外で造血幹細胞を採取する場合、背骨に注射をして骨髄液を採取するので、これは大変な手間と痛みを伴う。



移植を必要とするような病気になることは、本当に稀なことだ。

でも、どんなに健康に気を配っていても、なるときは、なる。
病気って、そういうもの。

友人の子供が、小児白血病になった。
私よりもずっと健康そうなお母さんの元で、絵に描いたように健やかに育っている子が、突然だった。

白血病といえば、骨髄バンク。
そんな図式が頭の中にあった。

けれど、前述したように、適合する人と出会えることは、すごく稀。
適合したとしても、他人の血を移植すると拒否反応が大変で、それで死に至るリスクもある。

でも、だからこそ、1人でも多くの人が、臍帯血バンクに寄付をしないと…と思っていた。



そんなキッカケもあって、心に残っていた、臍帯血のこと。

まずは先生に聞いた。


「stem cell (造血幹細胞)のことでしょう?

もちろん採取できますよ。

たいていの日本人は、あまり興味が無いわよね。」


そんな、意外な反応が返ってきた。


「臍帯血は、病院とは関係がないのよ。

自分で問い合わせてね。」


と、いくつかの会社のパンフレットを渡された。



「臍帯血=病院を通じて寄付するもの」

というイメージだったので、この展開にビックリした。



臍帯血を集めている会社の、パンフレットだ〜。

大小いろんなパンフレット。

英語表記、タイ語表記、全部で4種類。

この病院提携の会社、ということか。



家に帰ってから、改めて日本語で「臍帯血」についてググってみた。

この記事冒頭のサイトを見て、やっとなんとなく、事情がわかった。



「公的バンク=寄付」と、
「民間バンク=個人保管」があるのか。



つまり、あのパンフレットの会社は全部、民間経営の、個人保管用の臍帯血保管会社なのだ。



コレを知ったのは、予定日1週間前。

もう既に、身体も頭も動かない。

お腹も重い。



臍帯血…どーしようかな??



「じゃぁ」と。

下調べから問い合わせ、営業さんとの相談まで、仕事の合間に、裕也さんがささっとこなしてくれた。



私は。。

裕也さんが聞いてきた、「個人保管」の値段を聞いて、ビックリ!



「英語の練習になるから」

くらいのモチベーションで、調べてくれたという、裕也さん。

頼んだのは、わたし。



ポコが出て来たら、この先いろんな事にお金が掛かるようになる。

それは、2人とも良くわかっている。

その上で、臍帯血の「さ」の字も知らなかった裕也さんの意思は、意外にも、

「個人保管しよう」

だった。



「臍帯血の個人保管は、高い。贅沢品。」


そんなイメージだったから、全面的にその意見を、最初から肯定することはできなかった。

けれど、いろいろ調べた上で、直感的に裕也さんが下した判断だろうから、反対をしたい気持ちもなかった。

むしろ、何でそう思えたのか、もっと知りたいと思った。

お産までの時間が無いなりに…私も、まずはこの営業さんと、直に話してみるか、と。

サインをしなければ、契約にはならないのだし。

とりあえず、GO。



それまでに、私なりにナゾな点は調べた…というより、先生と営業さんに聞いた。



どうやらタイでも臍帯血の寄付は、赤十字で受け付けている。

そうか、赤十字に寄付できるじゃないか。

けど…、どうやらウチの病院と赤十字は、提携していない。

そうか。
よく考えてみたら、私立の病院と、公立の病院だ。

先生に「寄付はできますか?」と聞いてみたら、
「タイでは寄付は足りているから、大丈夫。
タイ人はみんな、子供自身の為だけに、臍帯血を取っておくのよ。」と。



へ??



ただでさえ型の合いづらい造血幹細胞が、公的バンクに足りている、なんてことがあるのだろうか??




違う。




私が「足りている」と直訳した、さっきの先生の言葉。

先生は「พอแล้ะ / pho le」と表現していた。

これは「พอแล้ว / pho leao」のスラング表現で、「もう十分だ」っていうのを強調している表現でもある。


これ、実際にモノが十分にあるときにも使う表現だけど。

これ以上の機能充実が考えられない状態や、もうこれ以上はどうしようもない、というときにも使う。



そうなのだ。

なかなか適合しないからこそ…

親自身で、我が子の臍帯血を取って置くのだ。



「助け合いの和」精神の日本人には、あまり馴染まない考えかも知れない。

「滅多に適合しない」からこそ、個人保管せずに公的バンクに頼る事は、ある意味では無責任な事なのだ。

「子供」に甘いタイ、何よりも「家族」や「血縁者」を大切にするタイ。

自分のこと、自分の身の周りの人のことは、自分達で守るタイ。

お金を出すことでその子の「臍帯血=造血幹細胞」を、保管しておけるのならば、そうするのが(富裕層の)タイ式。


「タイでは個人保管が当たり前」

これはもちろん、この病院に来れるような、富裕層のタイ人にとっては、だろう。

けれど、同じ病院に出入りする者同士。
この病院に勤める人にとっては、普通の日本人も、タイ人の富裕層も、同じレベルのお客様だ。

そして、この層の人間においては、公的臍帯血バンクは必要ない…というか、機能を成していないのだ。
みんな、個人保管しているから。
「もう十分」なのだ。



そんな中で、私達がコンタクトしたのは、ロンドンにある「民間臍帯血保管会社」の、タイオフィス。

営業さんは、私が予想していたような、ガチガチのスーツの、パリッとした西洋人男性セールスマンではなく。

こざっぱりとした雰囲気で、さらりと洗いざらしのポロシャツを来た、良い意味で化粧気のない、ナチュラルな細身のヨーロピアン女性だった。

ハイソな雰囲気の、タイ人の若いアシスタントの女の子が一緒だった。

以前日本の会社で働いていた、という日本贔屓の雰囲気の彼女は、私がタイ語を喋れるとわかったら、いろいろ教えてくれた。

この会社のお客様は、ほとんどがタイ人で、その他は西洋人であること。
(普段の営業では、彼女が通訳も兼ねてアシスタントをしていると思われる。
今回は日本人だったから、日本人に馴染みの深い彼女が、アシスタントに来たのだろう。)

この病院に来るタイ人は、ほとんどが臍帯血を個人保管していること。

個人保管の他に、寄付をするタイ人も、たくさんいること。

日本人には、とにかく「臍帯血」のことは、知られていないこと。



臍帯血の個人保管に差し当たって、似た性質のものとして比較して考えたのは、やはり「保険」だった。



けれど考える程に、「保険加入」と「臍帯血の個人保管」は、違う。



「安心」を買う。その点は似ている。

でも、保険金で、病気は治せない。

お金は、治療の幅を広げ、治療の手助けをしてくれる。

けれど「臍帯血」は・・・
無きゃ、使えない。

いわば「治療の切り札」のようなもの。

しかも病気だけでなく、ケガに使うこともできる。

再生医療の発達の目覚ましい現代では、この先の治療に対して、大きな可能性も含んでいる。

アルツハイマーなんかの脳細胞の病気も、この先、臍帯血で治せる可能性があるのだ。
ひょっとしたら、この子が大人になる頃には…


今はまだ値の張る『臍帯血の個人保管』。

でもこれ、当たり前になっちゃう日が、そう遠くないうちに来るかも知れない、と思った。

日本で臍帯血バンクができたのは1993年だって、どこかに書いてあったかなぁ。

私達が生まれた頃には、まだできなかったことだ。

この10年の間に「臍帯血の個人保管」ができるようになり、実際に利用した人がいて、治癒の症例も増え続けている。

技術の革新というのは、どの時代にも目覚ましく、あるとき急に進んだりする。
レーシックなんかもそうだ。

この子が大人になる頃…臍帯血を利用した再生医療は、確実に幅を広げているだろう。

その一方で、日本では民間の臍帯血バンクで、経営が成り立たなかったこともあるとか。

その上で私達は、一生に一回の「臍帯血採取の機会」を、どうするのか。

これはもう「生き方」に通じる話。

よくよく、2人で話した。



そしてこの臍帯血を、私達は、この子に初めて作ってあげる、初めての財産にすることにした。

臍帯、そのものも含めて。

(日本では血液のみの保管のようだけれど、このロンドンの会社では、いろいろプランが選べる。
臍帯そのものまで保管するか否かで、臍帯血の利用可能範囲も、大きく異なってくる。)



もちろん、ずっとずっと、元気でいてくれるのが一番!

何よりもそれを望む。



その一方で。

今回の意思決定をしたことで、経済面含め、2人一緒に、今までよりもっと大きなビジョンが描けるようになった!

この子の一生において、臍帯血を、最初で生涯の財産にできる親でいよう。

この先も、教育プランや住む地域について、いろんな選択肢が出てくるけれど、周り云々ではなく、常に自分達らしい、オリジナルな意思決定をしていこう。

本当に豊かな生活をしよう、と。



そんな「これからのビジョン」を持つにも繋がった、今回の臍帯血のお話でした。

ポコに成長させられているなぁ。






2014年3月7日金曜日

チェンマイ行きをやめた理由

「出産前にしようと思ったこと」は、いろいろある。

そして実は、まだやり終えていないものも、いくつかある。



去年の今頃出た、チェンマイ行きの話。

あれを断った本当の理由を、ちゃんとこれまで、書いていなかった。

だから「あれ?チェンマイじゃなくて、バンコクになったの?」って、「???」って思っている人は、たくさんいると思う。


実は、チェンマイ行きを断ったのは

「子供ができたら困る。
1年は作らないように約束してほしい。」

と言われたから。


経営者視点で見れば、仕方のない意見だ。
と、少なくとも私自身は理解できた。

(ちなみに日本では、マタニティハラスメントと言われ兼ねない、非常に繊細な事象ではあります。。
が、私個人としては、マタハラ云々別として、相手の身になってみれば、理解のできない意見ではありませんでした。)

新設のリトリートで、唯一の日本人マネージャーが、まだ経営も本調子にのらないうちに妊娠したら、経営に差し支えるのは目に見えている。

日本でも、私くらいの世代の女性達の転職の面接で、こういう話が出るっていう話を聞いたことがある。

けど。
周りとか、世間の云々とかは、どうでもよく…

私は単純に、妊娠を避けなければならないような結婚や生活を、もう二度としたくなかった。


前記事含め、私の「めまい」体質については、ときどき書いているけれど。

この「めまい」を患うようになったキッカケは、前の旦那さんと結婚する前、この旦那さんとの間に恵まれた子を、諦めた事が原因。

いわゆる「病院」には、婦人科から内科から耳鼻科、めまい外来や心療内科まで、全部行った。
たくさん検査も受けた。
でも、身体はどこも悪くなかった。

思い切って「統合医療」の扉を叩いた。
そこで一気に改善へと進めてくれたのは「ホメオパシー」だった。

生活と身体が連動していることを、実感した。

そこからいろんな流れで、出会うがまま。
ヨガもやったし、フラワーレメディやアロマもやった。
タイで出会ったマクロビオティックでは、身体が根本から変わっていくことを実感した。



身体が変わって、人生や生き方が変わった。



変わった、というより、
「本来の自分へ還る」というのが正しい。



本来の身体を取り戻すことで、本来の自分が望む人生を、思い出せるようになった。




それまで、ふにゃふにゃのへにゃへにゃで、いつもめまいがしていて、頼りなかった自分。

「こう生きる」が取り戻せたら、シャキッとした。



でもこれは、元旦那さんにとっては、想像と理解を超えた変化だった。

彼もまた、乗り越えるべき人生の、過渡期にあった。



私は、一度妊娠を歓迎されなかったパートナーと、もう一度同じチャレンジをしようとは、思えなかった。

心のどこかに「どうせ妊娠しても歓迎されない」という想いがくっついてきて、離れなかった。



「許せていない」



そういう自覚があり、相手を許せていないということは、同時に自分を許せていないことだった。

彼との間に子供を持つことを考える度に、それを自覚した。

23歳の妊娠から、25歳での結婚を経て、計6年も経っていた。

29歳だった。

これを乗り越えて、この人と子供を考えるには、あと何年掛かるだろう、と思った。



30代になる前に、1人になろうと思った。

離婚を決めた。



タイでの生活、海外での生活は、とても気に入っていた。

海外生活は、小さな頃からの夢でもあった。

けど、手離した。




本帰国後の、日本での3年…

これは正直、離婚して本帰国している、三十路の私にとって。

「修行」そのものだった。




でもこの3年で得たもの、学んだ事は。

大き過ぎるくらい大きく、
抱えきれない程に、多く。

もちろん、ココには書ききれないほどで。


良い学びを得られる人達に出会えた。

最高で最幸の仕事に出会えた。

自分を愛される価値のある人間だと、思い出させてもらった。

裕也さんに出会えた。

とても価値のある、修行期間だった。




チェンマイ行きの話に戻る。

私は「気を付けても、私達人間の意思だけでは、避けられない妊娠もある」ということを、経験的によく知っていた。

それによって身体を壊した事があること、だからこそ自然療法の良さがわかることも、経営者側に説明していた。

「1年は子供を作りません」と契約書に書いたとして、もし実現できなければ、そのときの私達の身の行き先は、どうなるかわからなかった。

そして、そもそも「自然の力」を体感するためのリトリートで、マネージャーである自分が、そんな不自然な生活をしなければならないことにも、違和感を感じた。


しかしながら、子供だって、できるかどうかもわからないんだし。

やりたいと思える仕事だった。

迷いに迷った。



もし、チェンマイに行ったとして。

裕也さんとも一緒にいられる。
年収も上がる。
やりがいのある仕事ができる。
海外暮らしができる。


でも、もし、赤ちゃんができたら?


歓迎されない。
そのタイミングから職を失い、異国で経済的に苦労することになる。
本当はめでたい状況なはずなのに、方々に謝らなくてはいけない状況になる。
できたタイミングで、私のキャリアも終わる。
ちゃんと夫婦をしているのに、自然な流れなのに、我が子を気持ち良く迎えてあげられない。



そんなことを考えると、つらかった。

もうそんな思いをするのは、イヤだった。

「自然」に抗わなきゃいけないのは、もう御免だ。

あとは、直感だった。




断わった。

そのときから、プッツリ連絡が途絶えた。

これまでのやり取りは何だったんだろう?と思うほど、あっけない終わり方だった。



チェンマイ行きを断わった、この理由について。

「妊娠・出産」に関しては、デリケートなお話でもあり。

いろんな人が、いろんな意見を持っていることも、よくわかっている。

だから去年はいったん、口をつぐんだ。




結果…こんなに早く恵まれるとも想像していなかった。

裕也さんという最高のパートナーとの間に、この子はスグ舞い降りて来た。

「待っていました!」と言わんばかりに。



別なキッカケから、タイに住めることになろうとも思っていなかった。

前職の仲間達は、みんな私の妊娠を喜んでくれて、お客様も含め、みんなが私のお腹が大きくなる事を楽しみにしてくれた。

体調の悪いときはフォローしてくれた。

裕也さん含め、職場の仲間やお客様、みんながポコを守ってくれて、1人で頑張らなくていいんだって、安心させてくれた。

これは、何物にも代え難い、恵まれた環境だった。

手放さなくてよかった、と思った。



妊娠生活に関しては。

23歳で、計画外の妊娠をしたとき、ごく初期にも関わらず、酷いつわりだった。

不思議なもので、全てを受け入れられる状態でした、今回の妊娠では、酷いつわりは全然無い。

もちろん、受け取った遺伝子も違うし、私の身体も違う。
年齢も10年近く違う。
不思議なものだ。



チェンマイの話がなければ、去年の4月、裕也さんと一緒に、タイへ出張することも無かっただろう。

あの出張で、私達は実感したのだ。

2人一緒に、海外暮らしがしたいって。

そして年内に、実現してしまった。

物事が決まる時・実現する時は、こちらの意思云々より、何事も待ったなし。早いものだ。




去年の今頃、1年前。
チェンマイ行きの話をしていたのか〜、と思うと、不思議な気分。

そしてもうすぐ、私達の前に、天使が姿を見せてくれる。




案の定、こうして書くだけで、けっこう体力使ったけど、、

やっぱり書いてよかった!

さっぱり!




これで気持ち良く、ポコを出迎えられる♡




待たせたね、ポコ。

思いっきりパパとママに甘えに、お外の世界へ出ておいで♡



妊娠39週、歯痛

予定日1週間前の、妊娠39週目。

38週目で食中毒になり。
その回復と前後しながら、39週目、今度は歯が痛くなった。

いつ産気付いてもおかしくないこの時期に、これまでの不調が順を追って出始め、ビックリ。

これまで大きなトラブルもなく、ほとんど順風満帆な妊婦生活だったけれど。

「何事も中庸が一番。±0。」

と教えてくれんばかりに、出産直前になって、イロイロ出てきた。


私の場合は、妊婦生活でいつが一番大変だったって、臨月かも。


つわりは0ではなかったけど、酷く気持ち悪くなることはなかったし。

7ヶ月まで良い気分転換に立ち仕事もさせてもらったし、何もやれなかったなりに、海外引越もできた。

けれど「胸よりお腹の方が大きくなった」と感じ始めた、8ヶ月後半くらいからかなぁ。

大きくなったお腹に胃が圧迫されて、食べられなくなってきた辺りからがツラかった。

枕を高くして寝ると、今度は腰が痛くなったりして。
激しい胎動や、ホルモンの影響で、眠りづらいし、夜中の変な時間にお腹減ったりして。

「臨月にもなれば勝手に増えるだろう」と思っていた体重も、私の場合、全然増えてくれない。

食中毒の影響もあるのかも知れないけれど、食べられる分は食べているハズなのに、増えない…

いったん+6kgまでいったのに、いつの間にか+5kgに戻っちゃった。

ふと鏡の中の自分を見ると、頬がこけている〜。



と、取られているぞ、ポコに…!!



良質な栄養を取ってくれているなら、いいけど。
産後って、母乳あげたりするのに、私の蓄え減っちゃってて、体力やら諸々、大丈夫かな??

と、不安になってしまった。。

こうなってくると、食中毒や歯痛でご飯が進まない…以前に、キッチンにも立てない自分を、自己嫌悪。

「うぅっ。臨月なのに、ポコ、お腹減ってるよね。。ママ、何もできず、ご飯も食べられなくて、ごめんね。」

って、そんな心境。


さすがに、日本と実家が恋しくなった。。


歯痛に関しては、歯の痛みそのものより、付随してくる頭痛・肩凝り、それによって出てくる体質的なめまいが、一番ツラかった。


そうそう。
今回の出産で、この体質は卒業する予定だけど。

20代半ばから患うようになった、この「めまい」体質。

私の場合は、頸椎-肩-腰と、背骨周辺と連動して出て来がち。

なので、身体の前面に向かって5-6kgの重力が常に掛かっていると、クラクラ来がち。

立ちっぱなしをしないように、適宜横になって、背骨を休めるようにしている。

骨盤ベルトは、寝るときも着けている。
立つ時はマウンテンポーズ、
座る時はなるべく胡座。
それでもお尻、太腿、ふくらはぎの筋肉に、限界を感じる時も。

ずっとヨガもやっていたし、立ち仕事もしていたのに、私ってこんなに筋肉無かったのね〜。
やっぱり昔の人は足腰よく使って、丈夫だったんだろうなぁ、なんて、勝手に関心しちゃった。


一週間くらい掛かったけど、今朝は歯の痛みもだいぶ良くなった!

そのお陰で、頭痛・肩凝り・めまいも良くなった!

で、今朝はちゃんとご飯を食べられた!!


うれしいょ〜(T_T)


ポコ、ご飯お待たせ。



妊婦生活も終わりに近づいて、胃腸だけじゃなく、こんな風に「禊」が続くとは、思いもよらなかった。

この歯は、ずーーっと前の小さな頃に、神経を抜いた歯のもの。

いわゆる「根幹治療」というやつで、何かのキッカケで急に痛くなるんだけど、1週間くらいで炎症が鎮まって痛みがとれる。

前回痛くなったのは、1年半くらい前、厳島神社へ行った時。
あの時も「禊」としか思えなかったな〜。

痛い時は治療できないから、痛みが取れたら治療しなきゃなんだけど、妊娠したことを理由に放置してた。

歯が痛いうちは、ポコも遠慮して出てこないだろうって思ってたけど、ほんとにそうだったな。

空気読んでるなぁ。親孝行。



もうこれ以上は「禊・デトックス」は出てこないと思う…けど。


とりあえず本調子に戻るまでは、ノンビリやっていこうと思う。




2014年3月3日月曜日

雛祭り

今日は雛祭り♡

今まではずぅっと祝ってもらう側だったけれど。

こうして赤ちゃんを授かると、我が子が健康で順調に育ってくれることの有り難みと、それに感謝したくなる気持ちが、なんだかよくわかる。

出すのも大変な雛人形を、私が大きくなるまで、お母さんよく出してくれたなぁ。

転勤族だったし、弟の兜も含めたら、お引越しの度に、お手入れも大変だっただろうに。



親になってわかることって、ほんとにたくさんあるもんだ。




妊娠して大好きになった食べ物の1つに「寿司飯」がある。

日本にいた頃、手軽な手巻き寿司が大好きで、納豆巻きに河童巻き、暑い夏のつわり時期にも、よく食べていた。



先日の食中毒から、まだ体力回復していないのもあり、徒歩5分のスーパーにも、お買物へ行く気になれず。

家にあるもので、「ちらし寿司」っぽいものを作ろうと思った。



粟入りの白飯を炊いて、酢飯にして。
塩揉みしたキュウリ、たたいた梅干し、すりゴマ、海苔を合わせたものを混ぜた。

写真撮りはぐったけど、暑いタイではなかなか食べやすいご飯になった。(^-^)


少量残った分で、ミニお結び。
明日のお楽しみ♪



最近は「お家にあるもので」な、ご飯が充実しています。


それでも自分で全部作るのは大変だから、嗜好品は買って来てもらう。



「サスティナ(バンコクにある日本人経営のオーガニックショップ)で、帰りに何かオヤツ買って来て〜」

と、裕也さんにお願いした。

何が欲しいか聞いてくるかな?と思ったけど、何も聞かずにサスティナの袋を下げて帰って来ました。


結果、中身は私が食べたかったものばかり!ヾ(@⌒▽⌒@)ノ


大福、天然酵母のあんパン、クッキー♪

よくわかったね?!
(私が食べたいって、ずっとブツブツ言ってたのかな?)

日本から持って来た冷茶を淹れて、お夕飯の後、美味しく頂きました♡



桜餅ではなかったけれど、あんこ入りのお餅ー♡


こうして大事にしてもらえるのは、女子として、とってもウレシイことですなぁ♡


2014年3月1日土曜日

旦那さんのこと

体調を崩している時にこそ感じる、家族やパートナーの有り難み。

久しぶりに惚気がてら、裕也さん、こと、旦那さんのことを書こうと思う。


今夜、裕也さんには、できたらポコが出て来る前に済ませたい、大事な用事があった。

でも、私がお腹を降していて、グッタリ。


ただでさえ、1人でいるのは心細い臨月。

たぶん、とってもとっても行きたかっただろうけど、キャンセルして、今一緒にいてくれている。

これは、里帰りせずに2人での出産&育児をする予定の妊婦的に、とても有難いし、頼もしい判断。

ポコもパパが側にいてくれて、とっても安心している様子。



出産後に子育てに勤しみたいからこそ、臨月のうちに予定をこなしてしまいたいー!というパパも、いるんだろうけど。

臨月のママは、小さなことでも、けっこう大変。

それに「子育て」は、お腹に宿った時点で、もう始まっている。



臨月にもなると、お腹の子も、本当に立派な、1人の意思ある人間。

薄くなったお腹の皮の中で、外の世界のいろいろを察しながら、その子なりの反応を返してくる。

妊婦ママと一緒にいて、そんな2人をケアすること。
それ自体が、もう子育てになっていると思う。



裕也さんは、以前、何のキッカケでもなく、ある日突然、

「ここまで(大きくなるくらい)ポコを育ててくれて、ありがとう」

って言ってくれたことがある。



本人も覚えているか、わからないけれど。

お腹が大きくなって、仰向けで寝たり、グッスリ寝たりできず、何かと不便な妊婦生活の中で、この言葉はとてもうれしかった。

残りの妊婦生活も出産も、楽しんで乗り切るかー!って思えた。



それに毎晩、自分は入らない湯船をキレイに洗って、私とポコを温めてくれる。

どんなに疲れている日でも、コレだけは欠かさない。

だから毎日、
「今日もお風呂が気持ち良いね」
って、ポコに話し掛けて入浴する。

ときどき入浴中、裕也さんもお腹のポコに会いに来て、ポコの胎動と3人、バスルームで親子の時間をする。

きっとポコにとっても、幸せな時間。

お腹の中まで、お風呂の温度と一緒に、パパの愛情が伝わっているといいな。



そして「立会い出産」は稀でなくても、日本のように「出産直前の両親学級」はないバンコク。

早めに日本人会に入っていれば、そこで機会はあったかも知れないけれど。


そんなわけで、私だって初めてだけど、「お産」のこと勉強して、伝えるのは私の役目?

きっとイメージだけでいきなり現場に立ち会うと、いろいろ後で大変なこともあるよね…

と、私はもともと健康オタクというか、特に自分の身体に起きていること、起こりつつあることに関しては、自分なりに深く学びたいタイプなのもあり。

「お産」に関しても、気になる限りのことを情報収集。



まだまだ「バースプラン」という考え方は、日本には浸透していないようだけど。

私は自分のため、一生に一回の本当のポコの「お誕生の日」のため、家族の幸せのためにも、キチンと「お産哲学」を持ちたかったし、「バースプラン」も、初産の素人の自分なりに、キチンと考えたかった。



何事にも、「頑固」とは違う、軸になる「自分の考え方や哲学」を持ちたいのは、私なりの生き方でもある。

軸があるからこそ、他も異物も上手に取り入れられるし、ブレても元に戻れると思うから。



タイのお医者さんは丁寧なのか、そういった医療文化に慣れているのか。
私が「こういうお産がしたい」という話を、ちゃんと聴いてくれる。

「フリースタイル分娩」ができる病院だからこそ、ここで生みたかったんだけどね。

こんな面倒な話、日本の病院でしたら面倒くさがられて、飽きれられちゃいそうだねって、裕也さんと笑って話した。

もちろん健康状態によっては実現出来ないこともあるけれど、それも含め「予めイメージしておく」のは大切だと思うのだ。



そして、そんなワガママな私のバースプランを、ちゃんと聴いて、共に学んでくれたのが、裕也さん。

「お医者さん」が理解してくれる以上に、お産の現場で側にいる予定のパートナーが理解してくれているのは、何かあった時に、とても安心。

当たり前だけど、当事者の私とポコは、何かあっても、そのときにいろんな余裕は無いだろう。

これは「私が産む/私の出産」なんていう母親主体のものではなくて、「ポコが外の世界へ出て行くこと」なのだと思う。

今からこれだけ主体的に「子育て」に関わってくれる旦那さまで、すごく頼りになるな〜と感じているし、親子3人で良いお産ができそうだなって、今思っている。



そういうパートナーでいてくれることに、本当に感謝でいっぱい。



私とポコだけじゃなくて、裕也さんにとっても達成感が味わえるようなお産になれたら、よりステキだな。

「期待」はしていないけれど。
私自身、良いお産になるように努めつつ。
隣のパパにとっても、ポコにとっても。
家族3人にとって良い思い出になるような、そんなお産になるといいな。




食中毒3回目

一昨日から体調イマイチだな〜って思っていた、アレ。

またしても食中毒だった。


でも今日までお腹を降すことも、お腹が痛くなることもなかったから、今回はちょっと時間差。

タイに来て3ヶ月、3回目。

免疫の低い妊婦とはいえ、びっくり(◎_◎)

一番最初が一番大変だったけれど、2回目はほとんど気が付かない程度で、今回はその中間くらい。酷くはない。

でも臨月妊婦なのが、しんどい。

ラッキーなこと?に、食中毒にはなっても、吐き気はない体質。

むしろ今回はお腹が減るのに、
「今日は電解質の液体だけで、明日まで食べたりジュースも飲むな」
って言われているから、それがツライょ〜。


朝の健診の時点では、まだお腹も降していなかったから、
「昨日体調イマイチだった〜」
くらいで、朝は普通に健診を受診。

午後になって急にお腹を降したので、びっくりして再受診。

先生はイヤな顔一つせず、改めて診察代を取ることもなく、待ち時間もほぼ無しに、サクッと診てくれたー!!

なんて優しい先生。(T ^ T)

「昨日体調イマイチだったって言ってたもんねぇ。体重も減っちゃってたし。」

って、覚えててくれたんだー!!
今朝のこと!

そうなんです…

せっかく+6kgまで増えた体重が、今朝は+5kg無くなっていました。(´・_・`)

最近お顔のエラが出て来た気が…
なんていうか、ポコに取られているのかなぁ。Σ(・□・;)

もともと決して痩せ型ではないのだけれど、太りにくく、痩せにくい体質。

食べ過ぎたり、ジャンクなものを食べたりすると、その後身体が勝手に、食欲やなんかを調整し始める。

今回も、菌がいるにせよ、その自動調整装置の一環とも感じる。

「出産前にお腹キレイにしとけ〜」

っていうような。



お産をすると血が入れ替わるというし。

その前にお腹もキレイになってくれれば、なんだかお産で、私まで産まれ変われそうじゃないかー☆

と、前向きなような、そうでもないようなことを思いつつ。



おしりに打ってもらった痛み止め(たぶん抗生剤)のお注射のお陰もあり。

お腹の痛みは消え、降すのも落ち着いてきたので、ゆっくり梅醤番茶を淹れてみた。

頓服一口。
めっちゃ美味しかったー!


これだけで良くなったような気がする。


そして食中毒を重ねる毎に、密かにお腹の中もキレイになっているような気がする、今日この頃。

日本にいる間は、妊娠前からけっこうジャンク重ねていたよなぁ、と思い返す。

その積み重ねを、出産直前までにデトックスしているような気分の、今回新月の食中毒でした。


あとは淹れたての温かい醤油番茶と、電解質を摂りながら、明日まで様子を見まーす。



2014年2月28日金曜日

折れても咲いてくれました。

先日、久しぶりにバンコクで再会できたお友達が、結婚と妊娠のお祝いに、花束をくれた!


久しぶりの大きな花束と、大好きな色合いと大好きなトルコキキョウに、興奮してしまった。

私の趣味も考えてくれたんだな〜と、感動!


リボンや包み紙のアレンジも、タイとは思えないほど可愛かったので、一晩そのまま飾ることに。

しかし明朝、花瓶に活けようと包装紙をはがしてみたら、中には全然お水が無かった!


「きゃ〜!大丈夫??元気??」


と、半ば祈るような気持ちでお花を活けた。
それにしても、やっぱり美しい。


せっかくの蕾達も、折れたりグッタリしている子が多く。

トルコキキョウの蕾って、咲かせるのが難しいイメージがあるから、さすがに蕾を咲かせるのは難しいかなぁ、と諦めかけていた。


けど、今朝!!



咲き始めていたーーーー♡♡♡


うわぁーー☆
すごいなぁ!お花の生命力!



こんな風に首元折れちゃってるのに、ちゃんと自力で咲こうとしているの。

うわー。ほんとにスゴイ。



この子達も、グッタリしていた重い頭を一生懸命上に向けながら、徐々にお花を咲かせ始めています。


蕾は黄緑なのに、咲くと白に薄ピンクの入った、キレイなトルコキキョウさん。

折れたりグッタリしていても、頭を持ち上げて咲こうとする姿に、出産間近の妊婦は感動です。


昨日は思い立って公園へ行き(午前中は比較的涼しかったから、お外の空気を吸いたくて。)、うっかり歩き過ぎたようで、昨日の午後から体調がイマイチ。


でもとても気持ちよかった。


まだまだ咲いてるタイ桜さんと、ネコさん。


多くの花が咲き、実を付ける時期になってきました。



出産間近で体調がイマイチだと、ちょっと凹む…

でも、今朝のトルコキキョウさん達の姿に、とても元気をもらいました!!


まだまだ負けじと蕾を開こうとする子達がいっぱいいるので、楽しみ!

あまり外出モードにならない臨月に、すごく楽しめる仲間を戴きました♪♪


あらためて、お友達もトルコキキョウさんも、どうもありがとう♡




2014年2月26日水曜日

「感じるお産」

妊娠以来、ずっと感じている事だけど。

とにかくボーっとするし、集中力がない。

この文章だって、実は2日掛かりで書いていたりする。


でも、コレでいい、ボーっとするんでいい。

妊婦はボーっとなるべきなんだなって、臨月に入った今、思う。




なぜかと言うと、妊娠やお産って、つくづく「感じるもの」なんじゃないかって、今思うから。



やっぱりお産は女性じゃなきゃできない、女性ならではの仕事、仕業だと思う。



女性は陰陽でいう「陰」の存在。

「子宮」はやっぱり、天や、目に見えない暗在系の世界と繋がるお宮=「神社」と同じで、「産道」は「参道」なんだと思う。



私達は神様によってもたらされ、どの魂も等しく、同時に神様を内在させている。

妊娠してからの身体の変化は100%他力(=自然の力、神様の力?)によるもので、つわりなんかの食の趣味の変化等に始まり、何も自力でコントロールなんてできない。

だけど、上手くその「他力」の波に乗ってしまうなり、抗わずに受け入れ、流し、循環させてしまえば、そんなに酷い目に遭う事もない。

必要なメッセージを受け取り、受け入れれば、自ずと消えていく。

もちろん妊娠中の様々なトラブルも含め、全ての事象や体調には意味があり、メッセージがあるから、トラブルが出る事自体や、それに対する医療介入も、この時代において悪い事では全く無い。

要は、それらトラブルの出た意思・意味や、お腹に宿った新しい命の意思を、ちゃんと「感じる」ことが大事なんだと思う。




感じたことは、ただ「感じたこと」で良くて。


それらをジャッジする必要もない。


「感じたこと」が正しいか、正しくないか、なんて、必要ないから。






ただ、感じ、受け入れる。


そして「大丈夫だよ」と声をかけ、また流す。





感じること。


受け入れること。





これはやっぱり「陰」の女性、ならではのチカラだと思う。


異物をも受け入れ、育む。


血液型の違う血の流れる子だって、この血で育むことができる。




そしてこの「異物」こそ。

メッセンジャーであり、神の遣いだったり、天使だったりする。

私達は、それらを愛する事ができる。






私達「女性」は、感じる事が得意。

Don't think, Just Feel.


もちろん「男性」にも女性ホルモンがあるように、「母性」や「女性性」は内在しているので、そこをうまく活かせば、誰にでも出来る。




やってきたメッセージを受け取ること。


そして、それらを育むことも。


こんな風に、外へ表現してみたり。


そうして、ただ受け入れたものを、流し、循環させることもできる。






今、「お産」を目の前にして。

そういう「感じるお産」をしたいな〜って、思っている。




初めてのお産。

しかもお産って、1人1人違うと言う。



お産は痛い?

そんなの、やってみないとわからない!





うちのママは、痛くなかったって言ってた。

医学用語的には「微弱陣痛」なんて言われてしまうこともあるけど。

うちの母曰く、痛みの感じ方も個人差があるし、赤ちゃんのことや、もうすぐで会える喜びや、はやる心が先立って、そんなの何でも無かったって。

もちろん叫んだりしなかったし、2人産んで、2人ともスルッと出て来て、安産だったって。


「痛くない出産法」と言われるソフロロジーや、ヒプノバーシングの映像を見たり、MINMIさんのお話を聞いて。

出産って、痛くないものなのかもなー、と、臨月の今さらながら、改めて思うようになった。


ゆっくり息を吐けば、赤ちゃんが回転して出ようとしているのが、わかるよって。



私達は生きている1つの生命体で。

「産める」から、授かったのだから。

身体の流れ、命の流れ。

抗わずに、妨げずに流せば、きっとつるりと、この子を外の世界へ、連れて来てあげられるんじゃないかなぁ。



花は咲く時に、花びらを広げながら、痛みを伴うのかな。

木は実を落とすときに、痛みを恐れるのかな。

お産するときに、そこまで叫ぶ動物は、いない。




「妊娠」って、超自然。

だから、120%自然に委ねてみたら、「お産」も出来る気がする。

少なくとも、今120%自然の力で生きているこの子は、そうやって出て来ようとするだろう。

私も、頭で考えず、心と身体で「感じて」サポートしてあげたい。

この子の、この1人の人間の、たった1回きりの、本当のお誕生日に。




産める身体をくれた、両親に。

新しい命を与えてくれた、裕也さんに。

ここまで命を繋いでくれた、多くのご先祖様達に感謝して。

命の流れを感じながら、お産したいな。

私達の、愛の結晶。




きっとね、お産しているときは。

私も赤ちゃんと同じく、この世と天の間みたいなところで、ユラユラと気持ち良くなれるんじゃないかな〜って。

そんな気がしている。



瞑想や呼吸法をずーーっとして、頭がポカンもとなっているときの、あの気持ち良い感覚。

そして、小さい頃にお母さんに抱っこしてもらったときのような感覚や、大好きな人の腕の中にいる感覚。

出産時の呼吸練習を兼ねて、寝る前なんかに呼吸法をやっているんだけど。

お腹の赤ちゃんのことを感じて、長い呼吸をしていると、自然とそういう感覚がしてきて、なんだか気持ち良くなってくる。

この感覚は、妊娠前には、呼吸法をしても、あまり味わえなかったな。


心からの安堵感、安心感、平和感。
みたいなもの。


これ、「愛」なのかなぁ。


お腹の中にいるポコの感覚と、私の感覚が、シンクロしているのかも知れない。



お産の時、大変なのはママじゃなくて、赤ちゃんだって聞くから。



「パパとママがいるから、安心して出ておいで。
お外の世界は素晴らしいよ。」



そうやって声を掛けている。

きっとこの子も今頃、外へ出るための練習と、イメージトレーニングをしているんじゃないかなぁ。


初めて出会う外の世界への、憧れと、不安と、期待。



それでいいんだよ。

全部持って、そのまんまのキミで。

心と身体の準備が、自分なりに整ったら、いつでも出ておいでって。

そう話し掛けてる。



ポコちゃん。

君に会える日は近い。

ママもパパも、おばあちゃんもおじいちゃんも、ひいおばあちゃんも、ひいおじいちゃんも。

みんなみんな、キミと会えるのを、心から楽しみにしているよ。





妊娠38週目の近況。

妊娠38週目。
出産までカウントダウン。


私は予定日(妊娠40週目)より2週間早く産まれているから、それを思うと、もう出て来てもおかしくないんだ〜!

と思って、今さらだけど、いろいろ「お産」について勉強している。


イメージトレーニング。

アスリートみたい?



自分の身体感覚的には。

やっぱり臨月に入って、身体は出産モードに傾き始めているな〜と、日々感じるんだけど。
あくまで自覚症状の範囲なので、よくわからない。

お産って、前兆から始まり方から何もかも、ほんとに1人1人違うみたいだし。



自覚症状的なものと、最近の自分の様子を、記録を兼ねて書いておく。

ついに下腹部が見えなくなったー。
最近、自分でも腹囲がよくわからなくて、しょっちゅうお腹がつかえたり、ぶつけたり。
体重計に乗っても、目盛りが見えなくて、気付いた。
ぶつけると、ポコがビックリして、蹴り返す。

脚の付け根に、痛みが出るようになった。特に右脚。
痺れやすいのは左脚。
妊婦にありがちな「足の吊り」は、対処法を心得ているからか、あまり酷くない。

子宮口周辺と思われる辺りを、赤ちゃんに頭突きされている感じがする。

腰の上げ下ろしが大変だー。
何かにつかまったり、ヨイショって声掛けたり。

「いつ出産になってもいいように」
日々のスケジュールや、体調やメンタル面を、管理したくなった。
(やっぱりアスリート?)
それもあって、落ち着いた音楽を好んで聴くように。

「歩いて安産を促す」のが日本の潮流だけど、こっちの先生には「歩いても歩かなくてもいいよ。ダラダラしててOK」と言われているので、体力温存…と思い、ダラダラしている。

外を長く歩くと暑いし疲れちゃうので、その状態で産気づいたら、その方が大変な気がして。
いつお産になってもいいように、ちゃんと食べて、ちゃんと寝る。

食事量は標準がわからないけれど、比較的少量でも、ちょくちょく食べている。
果物やお米が多いかな。
体重は、38週目の今日、久しぶりに増えて+6kg。
ポコかな?私かな?


あとは、相変わらずボーっとするし、そこに磨きがかかっている気がする。

この点については、次の投稿にまとめて書く。




2014年2月23日日曜日

臨月の週末

週末の夫婦時間。



臨月に入ってから、毎週土曜日は、まずポコの健診で始まる。


昨日は雛人形が飾られていた♡
ステキだな〜。


「家族の記念だから」と毎回一緒に健診へ来る裕也さんは、今のところ皆勤賞!えらい。


病院の両親学級の案内。
「パパも一緒に」が当たり前の、タイならではの写真。
土曜日の健診だと、夫婦連れがたくさんいます。


ポコはパパのことはもちろん、病院の先生のことも大好き。

先生は日本語が喋れるから、裕也さんともよく喋る。

私とポコの体調、どちらも2人で把握しておいてもらえるのは、とてもありがたい。安心。

そして毎回先生に蹴り蹴りアピールをするポコ…けっこう社交的なタイプなんじゃないかと、私は密かに思っている。




土曜日の夜は、たいてい外食。

妊娠以来、私が焼いたチーズ大好きになったので、よくイタリアンを食べに行く。

そして昨日は久しぶりに、食後の腹ごなしに、トンローを歩いた。


この数年の間に、日本のカフェブーム同様、お洒落なカフェが増えたバンコク。

「入ってみたいな〜」とは思うんだけど、もうお腹も重いし歩くと暑いし、1人で行くほどのモチベーションがない。

でも夜の涼しい時間に、旦那さんが一緒なら、ちょっと歩こうって気持ちになる。

目新しいお店がたくさんあって、ちょっと楽しい。

ジェラート屋さんを発見したので、食後のデザート。


美味しかったー♡



ジェラート食べたらコーヒーが飲みたくなったので、まだ裕也さんが行ったことのない、トンローの一軒家造りのスタバへ。

やっぱりコーヒーはスタバ。
タイのスタバなら、ディカフェが頼めるし。
2人とも、相変わらずスタバが大好き。

タクシーの運ちゃんに「夜の寝る前にコーヒーを飲むのかっ」って絡まれながら(この人酔っ払いだったのでは。)スタバへ。

土曜日の夜のスタバは空いていて、居心地がいい。


パパの隣で、ポコの主張は相変わらず激しいけれど、それなりに落ち着いて、夫婦時間を楽しめた。



美味しいご飯を食べて、夫婦の時間も過ごして、ちょっと町歩きもして、満足して寝床に就いた。



そうしたら。

久しぶりにグッスリ・スッキリ眠れたー*\(^o^)/*



いつもは寝返りとか、ポコの胎動とかでスグ目が覚めちゃうんだけど、途中目覚めることなく、久しぶりに8時間くらい眠れた♡


不思議だな〜。

なぜかポコもおとなしく寝てたな〜。

ポコも昨夜、楽しかったのかな?

目覚めてしばらくしたら、いつも通りの腹踊りタイム。



オーガニックショップのSASTINAでブランチ。


すっごく美味しかったー♡


Wi-Fiもあるから裕也さんは仕事もできるし、だらだらと長居しながら、私はしっかりケーキまで食べた。



ショップでお買物すると「赤ちゃんの健康のために」って、いつも大量にお野菜をお福分けしてくれる。

重くなっても、裕也さんがいるから、今日は大丈夫。
良いお野菜は傷まないし、たくさんもらっても困らない〜。うれしいな〜♡
我が家の貴重な食糧。




帰宅して、またプールサイドでのんびり。

「マタニティじゃないから、しばらく着られなーい」って思って、水着は日本に置いてきちゃったんだけど。

持ってくれば良かったなー。

このお腹で水着って…どんな感じになるのか、ちょっと想像がつかないけれど。

それでもこれくらい暑くなってくると、私もプールに入りたい!

そういえば、コンドのプールに「入りたい」と思えるの、初めてかも。

このコンドのプール、キレイだから、入りたいなーと思える。

そのうちポコと一緒に水遊びするのも、楽しみだな〜。

お水が恐くならないように、早いうちに水遊びさせちゃいたいな。



ぼんやり、のんびりしながら過ごす、臨月の週末。

私も他の植物や動物と同じように、また新しい命を育んで、次の世代にバトンを渡していくんだなーなんて考えてみたり。

お産って改めて、超自然なことなんだょねーと思ってみたり。

身体感覚とか、ポコを感じる感覚、ポコが出て来るのを助けてくれる陣痛、いろんなものを素直に受け取って、エネルギー循環させて。

「自然の力」に任せて、つるりと良いお産ができたらいいな。


2014年2月16日日曜日

お買物迷走シリーズ

海外生活では、お買物一つとっても、失敗や冒険が付きもの。


間違えながら、みんないろいろ覚えていくんですょね。




お腹も大きくなり、物によっては、お買物も大変な私。

よく裕也さんに「買って来て〜」と、お買物をお願いします。



しかし手元に来て、

「なんだこりゃ?」

という商品にも、何回か出くわしています。



個人的に、面白かったので…いくつかまとめてUP。


最初に書いておきますが、決してバカにしているのではありませんょ〜!

裕也さんは、お買物でも家事でも何でも、いつもスピーディに助けてくれる、ほんとに頼れる旦那さまです。( ´ ▽ ` )




さて。いってみよう。



その1 青リンゴジュース


こちらは、以前ブログにも載せた、ジュースの件。


タイでは、フードコート等に行くと、オーダーメイドで好きな果物や野菜を使った、搾りたてのジュースやスムージーを作ってくれるジューススタンドがあります。

これは、私が食中毒になったときに、病院のフードコートへ行ったときの出来事。


右にあるのが、青リンゴジュースを飲んだ後の、空の容器。

甘すぎない青リンゴジュースが、弱ったお腹に美味しくて。
同じ物がもう1つ欲しかったので、

「naam appen kiaw(青リンゴジュース)で頼んで来て〜」

と、お願いしたんです。

しかし、タイ語ってやっぱり難しいようで。

「kiaw → carrot 」となり。

人参ジュースが来ました( ´ ▽ ` )






その2 生姜

タイ料理にもよく使われる、生姜。
どこでも安く手に入ります。

だから気軽に「生姜買って来て」って、頼んだんです。

で、裕也さん買ってきたのが、コチラ。


なんじゃこりゃ??

生姜に似てるけど…なんか違う…




ラベル(タイ文字)を読んでみたら、

「白クミン」

って書いてありました。




アレです。クミン。

よくカレーとかに使われるスパイス。

ほっほー。ドライになる前のクミン…。

初めて見ました。( ´ ▽ ` )






その3  バナナ

一言で「バナナ」と言っても、大きさも太さも味も、いろんなバナナがあるタイランド。

だけどこれは、なかなか珍しい子でした。


どどん!なんか大きくない…??


裕也さん曰く、ラスト1つだったらしく。

うむ…そうか。


で、実食してみることに。


放置3日目。なかなか良い色。

さぁ、剥くよー!


おぉ。大きめの筋が2つ。
三つ子ちゃんかな…?


どぉーん。


断面図。やはり三つ子ちゃん。


大きめの筋で割ってみると、普通にバナナの繊維。


断面図が面白いので、並べてみた。
食べきらないほど量もあるので、この子達は冷凍。


その後、バナナヨーグルトにして、美味しく頂きました♡




その4  ティッシュ

日本では箱に入ったティッシュが当たり前ですが、タイでは箱だけじゃなくて、ビニール入りティッシュがあります。

こんなの。

これ、中身の枚数や材質はほとんど箱ティッシュとクオリティは変わらず、値段はちょっとお得だし、コンパクトで場所を取らないので、我が家では重宝し、こっちを愛用しています。



で、ティッシュが切れるので、買ってきて〜とお願いしたんです。

で、スーパーの袋から出て来たものが、何か雰囲気違う…


ティッシュはたいてい4つ入りなんだけど、これ、3つしかない…

しかも、なんか立派…


…あ!エンボス加工!

何でも拭けますって表示が。



これは…キッチンタオルでした♡

これも使うけどね♡




今後のお買物シリーズには、ベビーグッズも増えてきます。


今度は何が出てくるかなぁ♪ v(^_^)v





もうすぐ終わる「妊娠」という旅

臨月に入り、ますます表情豊かな、
お腹の「ポコ」。


この子を「ポコ」と呼ぶようになったのは、4ヶ月後半くらいの早いうちから、よくお腹の中を動き回っていたから。

感じた胎動を「ポコだ!」と表現しているうちに、そのまま胎児ネームになった。


最近この子の事を「表現豊かだ」と私が感じるのは、お腹が重くなったことで、それだけ私がスローになり、ゴロゴロとする時間が増え、この子を「感じる」時間が増えたからなのかも知れない。


向き合えば向き合うほど、多くを伝えようとしてくれる。

赤ちゃんって、そういうものなのかも。

産まれる前にお腹が大きくなって、母親が動きづらくなること。

これにも立派な意味があるのかもな。

残り少ない「自分の時間」を惜しんで、アクティブ妊婦をするのもいい。

でも、赤ちゃんと一緒にごろり、ゴロゴロ妊婦をするのも、いいね。




昨日病院でピアノの生演奏を聴いてから、我が家のBGMは「ピアノの音色」になった。

なんて心地良いのだろう。


裕也さんのステキなお友達、菜園料理家のよしきどんがくれた、よしきどん印の高性能スピーカーで聴いてます♡




昨日はディズニーや、普通のインストゥルメンタル。

今日はジブリ。




私が曲に合わせて歌うと、なんとも心地良さそうな、ゆっくりとした胎動をする。

そういえば私も、小さい頃、お母さんが歌ってくれるのが、大好きだった。

お母さんの声は優しくて、心地良い。

うちの母の事だから、私がお腹にいるうちから、鼻歌から子守歌まで、年中いろいろ歌っていたんだろうなぁ。



ついで…でもないけれど、ディズニーやジブリの曲の歌詞検索をすると、どれも素晴らしいものが多い。



♪ やさしさに包まれたなら


http://www.kasi-time.com/item-4659.html

「小さい頃は神様がいて
   不思議に夢を叶えてくれた 

   〜

   目に映る全てのことは メッセージ



♪  君をのせて


http://www.kasi-time.com/item-9288.html

 「あの地平線輝くのは
    どこかに君を隠しているから
    たくさんの灯が懐かしいのは
    そのどれか一つに 君がいるから

    〜

    地球は回る 君をのせて
    いつかきっと出会う ぼくらを載せて」



♪  A whole new world



http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=E11655

 「I can show you the world
    shinin'  shimmerin'  splendid
    tell me princes, now when did you last let your heart decide?」

    どこまでも光り輝く世界をみせてあげよう
     ねぇ、お姫様。
     最後に君自身で何かを決めたのは、いったいいつなんだい?




『妊娠』という、長く個人的な旅が、終わろうとしている。

旅の間では、初期・中期・後期でそれぞれ、いろんなことを思い出させてくれたり、気付かせたりしてくれた。




自分が愛されて生まれてきたこと

愛されずに生まれてくる人などいないこと

私はあなたで、あなたは私、人はみんな繋がっていること

ご先祖様の誰か1人でも欠けたら、私もあなたも存在できなかったこと

生きていること自体が、奇跡であること

意味の無い経験は与えられないこと

何も与えられない人間などいないこと

光があれば影があり、表があれば裏がある、だからこそ光の当る表参道を歩くこと

ときに夜の闇が教えてくれることもあること

全てベストタイミングでやってくること

などなど…





他の誰かと一心同体で、こんなに長く生活を分かち合うなんて。

私のお腹に守られながら、あの世とこの世の繋ぎ目・出入り口のような「子宮」という器官で、この子は真新しい人生を生き抜く準備をしている。

同時に、外の世界が当たり前になった私に、マンツーマンで都度、いろんなことを教えてくれる。

「母親になる」なんて考えも出来なかった私に、新しくて、広い世界を見せてくれる。

裕也さんも、この妊娠期間の間に、すっかりパパらしくなってきた。


これから3人で、一緒に外の世界を冒険する。


その準備が完了するまで、あともう少し。

キミの、身体だけじゃなくて。
心の準備が整うことを。
こうしてゴロリ、音楽でも聴きながら、歌でも歌いながら、一緒に待ってみる。


これもまた、特別な時間。






2014年2月15日土曜日

臨月の健診。

満月の今日は、臨月1回目の定期検診。


そうそう。
ついに臨月に入った!



体重は相変わらず伸び悩んでいるけれど(+5kg止り)、
お腹は縦方向に伸びて(子宮底長が伸びた!)、
赤ちゃんは順調に大きくなっている様子。

あと数日で正期産。


臨月とは思えないほど、お腹は小さめ?、たいして体重も増えていない私だけど。
妊娠後期が、こんなにお腹が重く、身体を動かしづらいものとは、思わなかった。。


お腹周り以外は変わらないねぇ、とよく言われてますが。
こうして見ると、やっぱりどこか、まんまるなわたし。
我孫子市時代の母子手帳を、そのまま使っています♪


ともあれ、無事に臨月入り。
あの先生、会う度に好きになるなぁ。
たぶんポコもそうなんだろうな。


そういえば。
胎児と母親の感情や意識って、入れ混じったりシンクロしたりするらしい。

参考:
トランタンネットワーク新聞社
池川明先生の胎内記憶インタビュー
「同一感の重要性」

http://www.30ans.com/memory/backnumber/200606.html



難しいはさておき。

なんとなくコレも「わかる」ような気がする、今日この頃。


これは「つわり」が終わっていないだけなのか、よくわからないけど。

妊娠以来、食の趣味は変わったまんま。
タマネギと味噌はダメで、果物はたいてい、何でも美味しい。

果物なんて、こんなに生でモグモグ食べたりしなかったのになー。
中くらいのパイナップル1つ、ほぼ1人で、2日でペロリ。

あと、りんごジュースが美味しい。
それも濃縮還元はイマイチで、ストレート果汁のやつ。



あと、最近自覚したんだけど、音楽の趣味も、今までとちょっと違う。
童謡もクラシックも、以前より好きになった。

今日、病院でやっていたピアノの生演奏。
心底惹かれるものがあった。


ピアノは元から好きだけど、なんかこう、感動具合と、心踊る具合が違う。

ピアノの近くに寄り集まってくる子供達がチラホラいて。
そんな心境だった。

リトルマーメイドの「kiss the girl」。

カーペンターズの「top of the world」。

こんなに楽しく聴いたのは、すごく久しぶり。

これはポコの感情なのかもな〜。
と思った。



病院でノンビリ、裕也さんと2.5人で、40-50分くらいピアノを聴いていた。

近くにいる、小さな女の子を連れた西洋人の家族が、

「あそこにもベイビーがいるよ〜」

って、ポコに話し掛けてくれた。


ピアノの後ろにいるご家族。


「臨月」とは言っても、まだまだいつ出てくるか、わからないけれど。

この子とこの国で過ごす日々が、本当に楽しみだなぁって。

心からそう思った。



きっとポコも、楽しみにしているかなぁ♪♪



2月満月は、万仏節とバレンタインデー

今日…と言っても0時を過ぎちゃったので、14日、昨日のこと。

この日のタイランドは、休日。

なぜなら明日は2月(旧暦3月)の満月だから。


これは仏教的な祝日で、「万仏節」(マカブーチャ)と呼ばれる日。


仏教徒にとっては、お釈迦様の一番弟子達1250人が、偶然的に一同に会するという、奇跡が起こった日。

で、それをお祝いする日。



こんな日は、特別に「仏教」を意識した行いをしたり、白い服を着ることが好まれるらしい。
そして夜は、お寺さんへ行って、3周回ってタンブン(手を合わせてお供えする)するらしい。



「仏教を意識した行い」って?



これについては、私が長々と書くより、上手く解説されているサイトを発見したので、こちらをご紹介。


五戒・布施~誰でもできる幸せになれる方法
http://www.bukkyouoshie.com/rinne/sekai.html


「五戒」の1つにある、
「お酒を飲むこと」という項目。

お酒を飲むことで他の戒律も破りやすくなる、と考えられているので、コレが一番重要な戒律とも言われている。

お酒に対して「飲みニケーション」等、良いイメージのある日本からは、想像がつかない事かも知れませんね?

「お酒を飲まない」「よく働く」
これはタイでは『良いオトコ』の条件のよう。


少し話が逸れたけど、そんなわけで、今日のタイランドは飲酒禁止。
スーパーでもコンビニでも、アルコールは買えない日。

奇しくも今日はバレンタインデー。
バレンタインディナーも、ノンアルコールなのかな?



ちなみに。
さっきのサイトで紹介されていた、

「無財の七施」
(財が無くてもできる7つのお布施)に、

『和顔施(わげんせ)
にこやかな顔。微笑んだやさしい顔つき。』

という項目があり。

微笑みの国タイらしいな〜、と。

こういう考え方、私も大好きです。




そんな今日のタイのテレビは。

お寺を紹介する番組や、

偉いお坊さんの説法を流す番組、

お釈迦のお話の劇を流す番組

こんなのが盛り沢山でした!



はい。。
今日も1日、ほとんどゴロゴロ♪



そして今日は、忘れちゃいけない。
バレンタインデーでもある。

いつも通りの、純和食メニューで、バレンタインディナーを待つ。。

小さなテーブルで頑張ってる♪


「これから帰るよ」コールから、時間掛かっているなぁ…と思っていたら。

チョコレートケーキ買って来てくれた〜!


見た目はタイらしいケーキだけど、甘過ぎず美味しかった〜*\(^o^)/*


ハッピー マカブーチャ♪

ハッピー バレンタインデー♪♪

ハッピー フルムーン♪♪♪ *\(^o^)/*





2014年2月9日日曜日

日常〜臨月間近の妊婦の巻

妊婦の集中力は、ほんとうに散漫だ。

「さっきまで何をしていたか、しようとしていたか」

そんなこと忘れるのは、しょっちゅう。



 でも、ただただ何もせず、ひたすらぼぉぉーーーっとしているのは、大得意。

もともとそんな性格もあった気がするけれど、磨きがかかっている。


こうして文章を書いていても、頭の片隅で別なことを考えていたりする。

「あのベーグル、美味しそう。。。」 とか。

すごくどうでもよいこと。


 目の前で仕事をしている旦那さんは、気に掛けて暇つぶしを用意してくれる。

「ひまじゃない?」って。

全然。

むしろ何も生産的な事をしていなくて、ごめんなさい。( ´ ▽ ` )

今ではコレに慣れたらしく、 気にせず1人で仕事を進めている。





さっそくにして、もう集中力が切れた。

ベーグルを買いに、レジへ行こうと思った。

混んでいた。

やめた。




私達のお気に入り…というか、特別気に入っているわけではないんだけど、よく行ってしまうのが、「Au Bon Pain」

Wi-Fiが安くて早くて使いやすいのと、私が妊娠以来サンドイッチにハマっているから。

飲み物のクオリティはそこまで求められないけれど、モーニングもやっているし、 何かと「ちょうどいい」のだ。




日本にいた頃、私がずっと生きてきた「朝のカフェ」。

ここが…好きだ。



そしてこの  「タイのカフェ」  が好きだ。




そりゃぁもう、私が勤めていたカフェとは、
接客のクオリティからドリンクのクオリティまで、何もかも違うけれど。



人種から何から、老若男女問わず。

本当に「いろんな人」が、入れ替わり立ち替わりに来る。



子供1人とっても、こんなにも違うか…!っていうくらい、みんな違う。

日本の子供は、お行儀がいい。

タイ人の子供は、とにかく自由。

西洋人の赤ちゃんは、良く笑う。




ついにベーグルげっと♥︎

妊婦の集中力なんて、こんなもん。

そんで、なんだかずーーーっっと、ダラダラ、もぐもぐと食べていたりする。



シナモンレーズンベーグルが、美味しいなーーー♥︎



と、思っていたら……落としたッ!!!




妊婦が何か落とすことは、良くあること。

ボーーっとしているから。

これも、もともと…な気もするけれど。



しかし落としたものを、拾うのは大変だ。



しゃがめない。かがめない。お腹苦しい。

ご縁のなかったもう半分のベーグルさん…さようなら。



ベーグル拾いながら「もう1つ買っておいで」って、旦那さんは言ってくれたけど、
反省をこめて、ガマン。




そしてまた、ボーッと人間観察。




ここのお店は忙しいからか、スタッフみんな、動きがいい。

意外とちゃんと分業と流れ作業ができていて、サンドイッチ作る人の手際なんかすごくいいし、エスプレッソショットも…あ、けっこう美味しそうじゃないか。


試しに、旦那さんのアメリカーノを一口。


・・・・・にがい。


やっぱりエスプレッソドリンクはスタバだなぁ。。。



日本人の奥さんが注文する姿は、かわいい。



「ラテ…ローン?」( 上目遣い )



西洋人の奥さんが英語訛りで堂々と「ラッテー、ローンね♪」というのとは、ちょっと違う。

でも私は、西洋人の奥さんが、いつもよりワンオクターブ高そうな声で、そうやって注文する姿が、好き。

あと、赤ちゃんに話しかけるとき、いつもより高い声で、ちょっとオーバーアクション気味に話す感じも。




そして「いつもの」という感じで、ホットアメリカーノを、ホットコーヒー代わりに買って行く、日本人のおじさん。

きっとあまり冒険はしないんだろうな〜。

目の前にあるマフィンを注文することも、ほとんどないのだろう。



タイ人と西洋人のカップル。

ぜっったいタイ語堪能な…というか、タイ語ネイティブな彼女なのに、注文するのは旦那さん。

いいね、かっこいいな。




日本人の家庭やカップルは、奥さんが注文して支払いを済ませる人が、ほんとに多いでしょ。

うちも最近は諸事情あって、そのパターンなんだけど。

注文くらいはいいけれど、やっぱり支払いは男の人がする方がスマートだな〜。




きっと旦那さんは、わたしがこんなにくだらないことを、1時間近くこうしてタラタラと書いていたことを知ったら、ビックリするんだろうな。




さて。

「本当にやらなくちゃいけないこと」を残したまんまだ!


もう集中力も尽きたし。

どーーーしよっかなーーーー。




















バンコクの朝

もう朝の6時になるけれど、まだまだ暗いバンコクの朝。


なにも写ってないか。


昨日は早めに寝たからか、5時くらいに目が覚めてしまった。
なので、そのまま起きることにした。

二度寝しちゃうと、次に起きる時がツライし。
ちょうど最近、朝焼けを見たいと思っていたんだ〜。




朝6時といえば、日本にいた頃は、仕事で開店準備を始めていたくらいの時間。


今まだバンコクのお外は暗いけれど、同じように働き始めている人も、きっとたくさんいる。

そうだ。ゴルフに行く人も、もう家を出ているだろう。




昼夜なくゴロゴロしがちな最近だけど、やっぱり朝の時間だけは、しっかりと過ごしたいと思った、今日この頃。

先日、朝から裕也さんの出勤に合わせて駅まで一緒に行ったら、すごく気持ちよかった。


暑い季節に入って来て、通りには南国カラーのお花がたくさん咲き始めた。


駅前には朝食向けの屋台が並んでいて、朝しか出していないお店もいっぱいあるから、いつもと違う街並。

なんか新鮮♪




けっこう美味しそう。。

今、屋台飯は避けているから、私は指をくわえて見るだけ。。



この国では、朝からお馴染みの屋台に立ち寄って、お気に入りの朝食を買って、いつものおばちゃんと「元気?」なんて声を掛け合って、もう1つ別な屋台で甘〜いコーヒーを買って、バイタク(バイクタクシー)に乗って、オフィスへ行くのだろう。


そのうちバイタクのお兄さんも顔馴染みになって、「キミは◯◯へ行くんだょね!」なんて感じで。



そうやって1日が始まる。

「1日の元気の源。」

都会だけど、人と人との距離が近い、すごくタイらしい文化。


私はその日、バナナ10B(=30円)と、搾りたての温かい豆乳7B(=20円)を買って朝食にしました。






am 6:00
やっと鳥が鳴き始めた。


am 6:20
念願の朝焼けタイム。



am 6:30



am6:40



朝が来た!

いつもと同じ、いつもと違う毎日。

おはようございます。(^○^)