2015年4月30日木曜日

相乗効果

私がスターバックスで学んだ事のひとつに、
「フードペアリング」というものがある。

ココアの風味のコーヒーに、
チョコレートが合うように。

ベリーの風味のコーヒーに、
ベリー系のケーキが合うように。

それぞれのコーヒーが持つ独特の風味に、
その特徴を持ち併せたフードを合わせる事で、
それぞれがお互いを引き立たせ合い、
極上の味や香り、空間を創り出すのだ。

これがマッチングした時というのは、
本当に至福で。

コーヒーにこんな楽しみ方があったのか!

と、驚いたもの。


そしてこれは、
ワインにも、日本酒にも、
いろんな「飲み物と食べ物」との間に存在し、
こういう『相乗効果』というのは、
とても興味深いと思う。

特別コーヒー好きでなかった私を、
魅力してしまうくらいなのだから。


そしてこれは、
人間関係や、夫婦関係にも言えると思う。


「お互いを活かし合い、
良い相乗効果を生み出す関係」

というものは、必ずあると思う。



そのためには、


『自分独特の風味』


を、決して殺さないこと。

否定しないこと。


自分はハーバルな香りのコーヒーなのに、
ミルクチョコレートの風味のコーヒーに憧れて、
そのハーバルな香りを消してしまっては、
本来の良さは活きない。

その良さを活かせる相手とも出会えない。

香りを殺さない。
風味を殺さない。

そのまま、ただ匂わすのだ。

トライアンドエラーは、あるかもしれない。

でも出し続けていれば、
絶対に、極上の風味を活かし合える相手に巡り会える。

そして巡り会えた後も、
その香りを消さない事。

活かし合うために、お互いは在るのだから。

そしていつも、
勝とうとする事ばかりを、選ばないこと。

相手を活かすということは、
ときにそういうことだと思う。

一見「負けて」いるようなことが、
相手を活かす事になり、
ひいてはそれが、
自分を活かす事に繋がる。


結果、Win × Win の相乗効果。


いくら合う風味同士でも、
コーヒーが主張しすぎては、
フードを味わえない事もあるし、
その反対も然り。

どちらかが活きるとき、
どちらかが黒子。

でも結果的には、
黒子も黒子じゃない。

そういうシーソーのような、
相乗効果ってあると思う。