2015年7月22日水曜日

産後の記録 ⒉ 入院編

おっぱいを出す事がこんなに大変だなんて、思わなかった。



わー!赤ちゃんに会えたねー♡

かわいいねー♡


あ、赤ちゃん泣いてるよ!

お腹が減ったみたいだよ!

お乳、お乳…

って…



いやぁ、出ないっす。( ;  ; )




ポコは一生懸命おっぱいを吸うのに、
一向に出て来ない、私のお乳。

帝王切開だったから、お産の次の日は丸一日動けなかった。

でも「ベッドから一歩も出ていない」事を忘れるほど、
私は目の前の赤ちゃんを泣き止ませること、
そのためにおっぱいを出す事に必死だった。

お産直後のホルモン不安定もあり、
もう「おっぱいが出ない」というだけで、なんだか泣けてくる。



ポコ…

こんなにお腹を空かせても、
一生懸命おっぱいを吸っているのに、、

全然おっぱい出て来なくて、
母ちゃんごめんね…




という感じで。


日本の産院だとおっぱいマッサージをしてくれたりするみたいだけれど、
そんなのないから、自分で一生懸命マッサージをしてみる。


マッサージの方法をネットで調べていたところ、
「母乳が血液から作られる」事を知った。


産婦人科のプラピー先生と。


プラピー先生にも、小児科の先生にも、

「絶対おっぱい出るから大丈夫!」

と、励ましと太鼓判をもらい、
まさにそれを励みに、
とにかく吸わせる&搾乳する。

今思えば、この先生達の

「絶対大丈夫!」

という言葉が、
一番私を安心させてくれたと同時に、
母乳育児へのモチベーションを上げてくれたと思う。


そしてとにかく、
何でもいいから水分を摂れ!
と言われたので、
日がな一日何かしら飲んでいた。

普段は水と少量の麦茶くらいしか飲まないけれど、
この頃は、
・ジュース(ライチ、ストロベリー、グアバなど。タイは種類豊富!)、
・ローファットミルク、
・病院内のスタバのディキャフのラテ、
・毎食後にジンジャーティー、
などなど。


とにかく、普段なら十分に浮腫めるくらいの水分を摂った。

お産直後から急に味覚も元に戻り、
ご飯も美味しくなったので、
(妊娠中はお味噌とネギ類がNGだった)
とにかくモリモリ何でも食べた。

裕也さんのご飯にも手を出したりして、
1日4〜5食は食べていた。

2-3日目にうっすら母乳が出た時は、
感動モノだった。

ポコ(まだ名前も付いてなかった)が、待ってくれている。

まず、ママがしっかり食べて、おっぱいを出さなくちゃ!


それでも3日目辺りに、
ポコの体重不足でミルクを足さなきゃいけなくなったときは、

「ママの努力不足」

と言われているようで、
涙が出そうになった。

まぁ、そんな風に過敏に感じてしまうのも、
産後のホルモンのせいなのだけれど。


30㎜程度のミルクを、スプーンでパパからもらい、
リラックスしてぷりぷりとう◯ちをし、
眠りにつくポコちゃん。



あぁ、ママじゃなくてもいいのね…



そんな風に思って、また心がシクシク。

まぁ、それも産後のホルモンうんちゃらのせいなのだけれど。

新米パパ。


入院中、裕也さんには話していたけれど、


「おっぱい出てるの?」


この素朴な質問が、一番傷付いた、、

とは言っても、後々聞いた話によると、


「おっぱい出てるの?
まぁ、すごいわねー!」


という、
続きがある一言のようです( ´ ▽ ` )


なぜならば、
お産直後からおっぱいがちゃんと出る人は稀なようで、
多くの人が私のように最初は苦労しており、
昔はミルク育児も持て囃されていたから、
出ないならミルク♪と、切り替えも早かった様子。


帝王切開のため、4-5日目で退院の予定が、
はるさんに黄疸が出たため、延泊。

結局6泊7日、けっこうゆっくり入院させてもらった。

長引いたけれど、家に帰っても助けの手がない事を思うと、
ゆっくり入院できて、よかったな〜と思った。


退院の日。


ポコの名前も、決めるのにすごく時間が掛かった。

予め候補はいくつかあったのだけれど、
実際顔を見てみたら、なんか違う。
どれもこれもフィットしない。

そろそろ書類を提出しないと!
というギリギリの日に、
裕也さんの言葉を、私が、


「今、"はるちか"って言った?」


と、聞き間違えた事で、


「はるちか」、いいね!


となり、名前が決まった。


漢字は画数も加味した当て字で、


「晴千迦」


仏教国生まれである事と、
(お釈迦様のように)多くの人の心を晴らす、
という意味が込められている。


そんなはるさん。


一週間たっぷりお世話になった病院スタッフには、
もう感謝ばかり。



沐浴の仕方、オムツの替え方、
赤ちゃんのあやし方などなど、
これから2人で子育てする私たちに、
色んな事を教えてくれました。




さぁ、これからが育児本番スタート。

一週間帰ることのなかった、
徒歩5分の距離のお家に帰ります。