2015年7月23日木曜日

産後の記録 ⒊新米ママ&パパ編(産後3ヶ月くらいまで)


退院&帰宅し、3人での生活が始まった。

産後10日頃、実家の母が、はるに会いに来てくれた。
そのときに撮った写真。


お腹の中→病院→自宅

という環境の変化に戸惑う子もいるけれど、
さすがに私たちを両親に選んだだけあって、
はるさんはあまりその点には動じなかった。

ベビーベッドも、

「ぼく、これがぼくのベッドだって、知っているよ。」

と言った雰囲気だった。

たぶん胎児は、けっこうお腹の中から、外を見ているのだと思う。


おっぱいは、まだ十分には出ていなかった。

ミルクを足すのに、初めてミルクを作るのを、マゴマゴしている感じだった。


自然分娩→帝王切開の切り替えは早かった私だけれど、
授乳に関しては、簡単におっぱい→ミルクという切り替えはできなかった。

ミルクを作る事を面倒に感じたのと、
どうしてもおっぱいで育てたい!
と思っていたから。

理由はいろいろあるけれど、
とにかく母乳で育ててみたかった。

だからなんとかして、母乳育児を軌道に乗せようとしていた。

そこで、、
帰宅2-3日目。
思い切ってミルクを足す事をやめた。

その日から「おっぱいで育てる」
と心に決めて、
泣く度、とにかく吸わせた。

実際「泣く度に」、とは言っても、
四六時中赤ちゃんは泣くのだから、
一日中おっぱいを吸わせた、
というのが正しい。

病院にいる間は、ナーサリーに預けられる、という余地があった。

でも、自宅にはない。

はるを泣き止ませたかったら、
とにかく抱っこして、
おっぱいを吸わせるしかないのだ。

授乳回数1日◯回なんて、
もう数えられる程ではなかったし、
ネットに出ているような回数を気にするのは早々にやめた。

ただただ、おっぱいで育てたかったから。

とにかくここまで水分も食事も摂ってきたのだから、
吸わせれば出るはずだ!
と、信じて、日がな一日授乳した。

正直、おっぱいは切れまくってて痛かったし、激痛だったし、
お腹を切った跡や後陣痛も痛くて、
身体はボロボロだった。

でも、吸わせまくった結果、
次の日にはおっぱいが軌道に乗った、と言える風になった。



当時の裕也さんは、会社勤めだった。

会社からは、一週間お休みをもらってくれた。

そんなわけで、退院後間も無く、
裕也さんも職場復帰した。


職場復帰してからは、
朝のうちに、出勤前の裕也さんが、
洗濯をし、お米を炊き、
何か食べるものを用意して出勤してくれた。

それでも、
大手術の跡を抱え、
後陣痛を抱え、
授乳始めの肩〜腕の痺れを抱え、
ガタガタの骨盤で、
ふにゃふにゃの赤ちゃんのお世話をするのは、すごくタフだった。

生まれたばかりの赤ちゃんは、
良く寝ている。


抱っこしていれば。

そして、お腹がいっぱいであれば。


そんなわけで、
とにかく一日中抱っこして、授乳して、オムツ替えて…の繰り返し。


トイレもシャワーも、
誰かがはるを見ていてくれないと、
タイミングが難しい。

自分のご飯なんて、
用意する余裕ないから、
とにかく私はお米を食べていた。

病院では、上げ膳下げ膳で、
最高だったなぁ…と思いながら。

授乳するときは目を合わせて…
っていうけれど、、

1日中授乳しているのに、
ずっと見ているなんて、無理だよね?

ずっとiPhone触らないなんて、無理だよね?

と、徐々に思うようになり、
その辺は自分なりに「このくらいなら」と決めて、
自分のやりやすいように工夫するようになってきた。

けれど、、

やっぱり最初は千本ノックのよう。

とにかく、習うより慣れよ。

毎日毎日、これを繰り返しているうちに、
なんとなく、

「今コレで泣いているのかな?」

「本当はこうして欲しいのかな?」

というのが、わかるようになってきた。

そしてそれが、だんだんと自信に繋がってきた。

はるさん、生後3ヶ月の頃。




産後初めての外出は、1ヶ月半の頃。

バンコクで「ママ達のお茶会」を開催してくれている日本人の助産師さんがいたので、
そこにお邪魔させて頂いたのが、
はじめの一歩。

生後3ヶ月までは、あまり外出しないほうがいい?

外で授乳しちゃダメ?

などなど、
いろんな世間の育児一般論にビクビクしながら歩を進め、


「結局育児でも何でも、
そういう周りの情報は気にしなくていいんだな!」


と、思えるようになったのは、
いつ頃だったかなぁ。

よく覚えていないけれど、
いつの日かそう思えるようになっていた。

それは、生身のはるを見て、触れて、
感じた自分の直観を大事にして、
結果それでOKだった!という経験を重ねた事で、
はるのママとして自信が付くようになっていったから。


そこから育児は、
少しずつ楽しいものになっていった。



そういえば、ここまで書いていて、
はるさんがかなり泣いていたように見えるけれど、
実際はそんなに四六時中泣いてはいなかった。

泣きそうになることはしょっちゅうあって、
それを泣かせずにあやして…という感じ。


それは「おくるみ」という、
素晴らしい知恵のお陰!!


こんな感じで、くるっと一巻き。


タイの病院では、生まれた直後から、くるっとキュッと、きつめにおくるみ。

くるくるまきまき。


これにより、お腹の中に居た頃と同じ感覚を体感でき、安心できるのだそう。

そして胎内を追体験できることで、心臓が強くなるそうです。

私は最初、暑くないのかなー?と思ったんだけれど、
コレがはるさんはとってもお気に入り。

包んで抱っこすれば、一気に大人しくなる。
(個人差アリ!おくるみ嫌いな子も、もちろんいる。)

そんなわけで、おくるみに包まって、スリングに入っている事が多かった。

寝返りをするようになり、自然とおくるみを卒業していきました。

こんな感じで、徐々におくるみを脱出するように。


懐かしい…


はるさんが、動けば動けるようになるほど、
育児は次のステージへと、
どんどんレベルアップしていくのでした。