退院&帰宅し、3人での生活が始まった。
そのときに撮った写真。
お腹の中→病院→自宅
という環境の変化に戸惑う子もいるけれど、
さすがに私たちを両親に選んだだけあって、
はるさんはあまりその点には動じなかった。
ベビーベッドも、
「ぼく、これがぼくのベッドだって、知っているよ。」
と言った雰囲気だった。
たぶん胎児は、けっこうお腹の中から、外を見ているのだと思う。
おっぱいは、まだ十分には出ていなかった。
ミルクを足すのに、初めてミルクを作るのを、マゴマゴしている感じだった。
自然分娩→帝王切開の切り替えは早かった私だけれど、
授乳に関しては、簡単におっぱい→ミルクという切り替えはできなかった。
ミルクを作る事を面倒に感じたのと、
どうしてもおっぱいで育てたい!
と思っていたから。
理由はいろいろあるけれど、
とにかく母乳で育ててみたかった。
だからなんとかして、母乳育児を軌道に乗せようとしていた。
そこで、、
帰宅2-3日目。
思い切ってミルクを足す事をやめた。
その日から「おっぱいで育てる」
と心に決めて、
泣く度、とにかく吸わせた。
実際「泣く度に」、とは言っても、
四六時中赤ちゃんは泣くのだから、
一日中おっぱいを吸わせた、
というのが正しい。
病院にいる間は、ナーサリーに預けられる、という余地があった。
でも、自宅にはない。
はるを泣き止ませたかったら、
とにかく抱っこして、
おっぱいを吸わせるしかないのだ。
授乳回数1日◯回なんて、
もう数えられる程ではなかったし、
ネットに出ているような回数を気にするのは早々にやめた。
ただただ、おっぱいで育てたかったから。
とにかくここまで水分も食事も摂ってきたのだから、
吸わせれば出るはずだ!
と、信じて、日がな一日授乳した。
正直、おっぱいは切れまくってて痛かったし、激痛だったし、
お腹を切った跡や後陣痛も痛くて、
身体はボロボロだった。
でも、吸わせまくった結果、
次の日にはおっぱいが軌道に乗った、と言える風になった。
当時の裕也さんは、会社勤めだった。
会社からは、一週間お休みをもらってくれた。
そんなわけで、退院後間も無く、
裕也さんも職場復帰した。
職場復帰してからは、
朝のうちに、出勤前の裕也さんが、
洗濯をし、お米を炊き、
何か食べるものを用意して出勤してくれた。
それでも、
大手術の跡を抱え、
後陣痛を抱え、
授乳始めの肩〜腕の痺れを抱え、
ガタガタの骨盤で、
ふにゃふにゃの赤ちゃんのお世話をするのは、すごくタフだった。
生まれたばかりの赤ちゃんは、
良く寝ている。
抱っこしていれば。
そして、お腹がいっぱいであれば。
そんなわけで、
とにかく一日中抱っこして、授乳して、オムツ替えて…の繰り返し。
トイレもシャワーも、
誰かがはるを見ていてくれないと、
タイミングが難しい。
自分のご飯なんて、
用意する余裕ないから、
とにかく私はお米を食べていた。
病院では、上げ膳下げ膳で、
最高だったなぁ…と思いながら。
授乳するときは目を合わせて…
っていうけれど、、
1日中授乳しているのに、
ずっと見ているなんて、無理だよね?
ずっとiPhone触らないなんて、無理だよね?
と、徐々に思うようになり、
その辺は自分なりに「このくらいなら」と決めて、
自分のやりやすいように工夫するようになってきた。
けれど、、
やっぱり最初は千本ノックのよう。
とにかく、習うより慣れよ。
毎日毎日、これを繰り返しているうちに、
なんとなく、
「今コレで泣いているのかな?」
「本当はこうして欲しいのかな?」
というのが、わかるようになってきた。
そしてそれが、だんだんと自信に繋がってきた。
はるさん、生後3ヶ月の頃。
産後初めての外出は、1ヶ月半の頃。
バンコクで「ママ達のお茶会」を開催してくれている日本人の助産師さんがいたので、
そこにお邪魔させて頂いたのが、
はじめの一歩。
生後3ヶ月までは、あまり外出しないほうがいい?
外で授乳しちゃダメ?
などなど、
いろんな世間の育児一般論にビクビクしながら歩を進め、
「結局育児でも何でも、
そういう周りの情報は気にしなくていいんだな!」
と、思えるようになったのは、
いつ頃だったかなぁ。
よく覚えていないけれど、
いつの日かそう思えるようになっていた。
それは、生身のはるを見て、触れて、
感じた自分の直観を大事にして、
結果それでOKだった!という経験を重ねた事で、
はるのママとして自信が付くようになっていったから。
そこから育児は、
少しずつ楽しいものになっていった。
そういえば、ここまで書いていて、
はるさんがかなり泣いていたように見えるけれど、
実際はそんなに四六時中泣いてはいなかった。
泣きそうになることはしょっちゅうあって、
それを泣かせずにあやして…という感じ。
それは「おくるみ」という、
素晴らしい知恵のお陰!!
タイの病院では、生まれた直後から、くるっとキュッと、きつめにおくるみ。
くるくるまきまき。
これにより、お腹の中に居た頃と同じ感覚を体感でき、安心できるのだそう。
そして胎内を追体験できることで、心臓が強くなるそうです。
私は最初、暑くないのかなー?と思ったんだけれど、
コレがはるさんはとってもお気に入り。
包んで抱っこすれば、一気に大人しくなる。
(個人差アリ!おくるみ嫌いな子も、もちろんいる。)
そんなわけで、おくるみに包まって、スリングに入っている事が多かった。
寝返りをするようになり、自然とおくるみを卒業していきました。
こんな感じで、徐々におくるみを脱出するように。
懐かしい…
はるさんが、動けば動けるようになるほど、
育児は次のステージへと、
どんどんレベルアップしていくのでした。