2015年8月16日日曜日

チャアム旅行へ家族時間。それまでの経緯。後編。

前投稿からの続き。


8月の頭。
裕也さんの、2泊3日の日本出張があった。

夫無しで、息子と2人切りで、
3日も過ごすのは、人生初だった。


夜が特に怖かった。

落ち着かなかった。

でも、誰にも淋しいって、言えない気持ちだった。

それがよけい淋しく感じられたし、怖くなった。

寝ていても、夢ばかり見ていた。

はるが起こしてこなくても、
何回も目が覚めた。

はるはパパに会いたがったが、
3日目には、あまり気にしなくなった。

私も、なんとなく慣れ始める事を感じていた。

恐怖感や淋しさを、いつまでも抱えているのは、つらすぎるから。



そんな出張3日目の午後に、
すごくスッキリした表情で、
裕也さんは帰って来た。

物理的にバンコクを離れた事で、
頭の中がすごく整理されたらしい。

私は正直、仕事とは言え、
1人で旅に出られる事を、
羨ましいと思った。

夜中はまだまだおっぱいの離せないはるさんがいて、
私がそんな風に1人で飛行機に乗れる事や、
1人旅に出られるのは、いつだろう。

もしくは、
そんな日、来るのだろうか。
と、ボンヤリ考えたりして。


とにかくいろんな整理がついて、
事業にも追い風を感じている裕也さんが、
良い顔をしてくれているのはうれしい。

家庭とビジネスは、
1人の人間の中に共存するものだけれど、
性質は全然違う。



ビジネスは、
スピードが速く、
他人が評価してくれて、
頑張れは金銭的報酬がある。


でも家庭は、
とにかくスローで、
ペースメーカーの主は基本的に子供達で、
誰かが評価してくれることもなくて、
頑張っても何も目に見える報酬はない。



裕也さんが仕事に行けば行くほど、
自ずと私が見る家庭の範囲は広くなり、
お互いのテリトリーの中にあるものの性質も、
全く違うものになっていく。


ビジネスモードで話す夫と、
子育てモードで話す妻。

噛み合う気がしない。



夫が事業展開をしていく姿を、
間近で見られること。

それは楽しみであり喜びであったけれど、
今は夫が何をしているのか、
さっぱりわからない。

私達が目指した夫婦像って、
そういうものだったっけ?

なんでこんなに急に変わった?

これじゃあ私は納得がいかない!

と、

ぽろぽろ、と、裕也さんに話していった。

仕事の合間を見計らって。

おずおずと。



話すのは怖かった。

けれど、コミュニケーションをやめたくなかった。

そこを減らせば、溝は深まる一方だから。



でも、それに気付いた時、

私はまず、タイムリーに、
私が私自身を満たす事もしていないのだ、

という事にも気が付いた。



私が、対自分に対して、
まず自分の声を聴いていない。

そしてその声に応えていない。

だから、外にもそういう現象が出てくる。


声を聴いて、と、めまいが出てきたりする。

私はまた、身体の声、心の声を聴くこと、
それに対してタイムリーに動いていく(応えていく)ことを意識した。




そして。
おうちオフィスについて。


私は遅くても18時にはるを夕食にしたいから、
17時前後から、お夕飯を作り始める。

オフィスのある、仕事中の元リビングで。

心配した通り、料理中はるはオフィスを徘徊し、
パパや従業員さんにちょっかい出していたけれども、
怒られなかったから、よかった。

そして終業後(18:00)、
従業員さんも帰るので、
裕也さんも一旦一緒にお夕飯にしてくれた。
(お夕飯とはるのお風呂の後、
裕也さんはまた仕事をする。)



おうちオフィスになる前は、
こちらの様子も見えないからか、
お夕飯の為に早く帰るという感じはなかったけれど。

今は帰宅の為の移動時間が0分だし、
はるや台所の様子も見えるから、
その日の業務終業後、
すぐに一緒にご飯が食べられる。
(もちろんその日の業務タスクの内容にもよるけれど。)

はるが眠くなりかけている日などは、
こうしてタイミング良く一緒にお夕飯できると、
その後の寝かし付けがスムーズだから、
ホッとする。

そして、はるが寝るまで【家族の時間】ができて、
私はなんだか、さらにホッとする。


私にとっては、こういう時間の積み重ねが、
安心と「幸せ」そのものになるようだ。





とにかく、そんなわけで。

おうちオフィス効果もあり、
やっと「新しい家族のペース」ができつつあり、
私はそれに、ちょっとホッとしている。


そして、おうちにいると仕事できちゃうから、
物理的に移動して【家族の時間】を取ろう!
と言う裕也さんの提案により、
今回、初の家族旅行に来た。





なのに、ホテル選びに失敗した、、

と、思ったけれど、
入ってみたらプールがなかなかよかった。


物理的に移動しちゃうのは、
いいね。

そんなわけで、【家族時間】を充電。




近くの屋台で裕也さんが買って来てくれたお洋服を着て、昨日は過ごしたよ。

はるがマッサージ屋さんで、
マッサージ師さんと一緒に、
私の脚をマッサージしてくれた!



毎日寝起きは共にしているけれど、
一緒にいるたび、
一緒にいろんな経験を重ねる度に、
「家族」になっていくね、
と、感じる。

旅行だけじゃなく、
生活上のトラブルシューティングも、
家族が、より家族になれる、
プロセスなんだね。

そしてより「私達らしい家族」になれる。



旅の思い出は、
「どこに行ったか」より、
「誰と何をしたか」だったりする。

日常も、全て、ね。